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熊本TODAY
 
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屋根上の冷房機を除けば
半世紀前の博多の街角だと
うそぶいてみたくなる
西鉄カラーの連接車
あれを昭和浪漫と呼んでみる
  May 06, 2008
  (辛島町)
四月二十九日といえば
春の天皇賞を真っ先に
思い浮かべた私だが
「昭和の日」と聞かされて
街角の遺物に物思ったりする
  April 29, 2008
  (熊本市内)
三月のダイヤ改正からこっち
私の町にときどき
昭和時代からの
電車が迷い込んでくる。
JRの粋な計らいに感謝
  April 22, 2008
  (豊肥本線 竜田口)
アパートの裏階段に
西日があたる直前、
暗がりに浮かび上がったのは
チェシャーの猫でなく
福招きの猫だと思い込もう
  April 15, 2008
  (熊本市内)
気候や環境が
少々変っても
世の中や人の心が
少々すさんでも
気にせず今年も咲いてくれたね
  April 08, 2008
  (西原公園)
悪魔に魅入られたかのような
殺伐とした出来事が
あちこちで起きていると、
報じられるのを聞く
足許には一輪の花
  April 01, 2008
  (熊本市内)
限られた風景の
一瞬だけ切り取ると
この街もなんとか
政令指定都市でございと
言えないこともないのだが
  March 25, 2008
  (水前寺駅通り)
写真でみると
電線にモールの飾りが
ついているようですが
じつはボチボチの一つ一つが
全部カラスなのですよ
  March 18, 2008
  (画図町重富)
政治も経済も
先が見えません
遠くを見ようと
高みに登っても
遠くはぼんやりかすむだけ
  March 11, 2008
  (東町 西部方面総監部)
ありふれたアパートの
軒先に軽自動車と並んだ
唐突なクルーザー。
海辺の町でもないだけに
ことさら気分が揺すられる
  March 04, 2008
  (昭和町)
冬の終わりの
気温差の激しい日に
心地よく日なたを
歩き続けたのだが
少し汗ばんで釦一つ外す
  February 26, 2008
  (健軍交番前)
業平のむかしから
ついこのまえの時代まで
ユリカモメたちがこれほど
人間に近寄ってくることは
なかったんじゃないかと思うのだが
  February 19, 2008
  (上江津湖)
空から絶え間なく
寒気が降り注ぐ日に
外を歩き回るときには
コートと手袋のほかに
心の防寒具も用意しなくちゃね
  February 12, 2008
  (健軍5丁目)
風はつめたくても
青空から光がさすだけで
こごえていた心が
じわじわ溶けだして
道の向こうにチャンスが見えてくる
  February 05, 2008
  (出水7丁目)
ことしの一月下旬は
次々と低気圧が通ります
明るくなったと思ったら
また黒雲がおしよせて
石の風車を回していきます
  January 29, 2008
  (鹿本 一本松公園)
鉛色に明けた冬の朝は
前夜の雨で路面は濡れ
冷却された湿度が
じわじわと身体にしみる。
踏み切りの向うに潜むか、春
  January 22, 2008
  (琴平2丁目)
このまま流れに任せて
川をくだっていくと
行く先は霧におおわれて
何があるのか不安だが
いつかは霧も晴れるだろう
  January 15, 2008
  (山鹿市 岩野川)
正月の熊本の
日の出は遅い
午前七時半を過ぎて
登る太陽を遮る雲も無く
澄んだ空を縦横に寒気が走る
  January 08, 2008
  (黒髪7丁目)
2008年かあ
花のニッパチって
相撲の北の湖理事長の
現役時代に言われたのだったか。
今年生まれにどんな人が出るだろう
  January 01, 2008
  (高森町 高森)
師走だろうと
年の瀬だろうと
あんまり関係ないもんね
ときどき薄日をあびながら
のんきに語りかける風景もある
  December 25, 2007
  (宇土市 船場橋)
曇りの日に撮った
風景写真はふつう
ピーカンで撮った写真に
見劣りするもんだが
そうでない風景もたまにある
  December 18, 2007
  (宇土市 船場橋)
望遠レンズも無いのに
アオサギの写真が撮れる。
野鳥と人間の限界距離が
少しずつ縮まっていることを
ただ喜んでいいのかどうか
  December 11, 2007
  (芦北町 女島)
熊本のローカル線の
いつもの電車が今日は
なんだか少し違う
福北ゆたか線のステッカー
日常の朝のささいな気分転換
  December 04, 2007
  (豊肥本線 水前寺駅)
藍の島に冬風の吹く頃
お魚もだんだん太ってくる
それを狙う釣り人も
防寒服を着こんで
大きなボラなど釣り上げる
  November 27, 2007
  (天草市 北浜)
海に囲まれているぶん
暖かいはずの天草にも
冬の気配が少しずつ
殉教公園の木々の色などに
いつのまにかあらわれる
  November 20, 2007
  (天草市 船之尾町)
朝の九時に出発した
各県の駅伝選手たちも
昼ごろには差が開き
誰も独りぼっちで
思い出した頃に駆け抜ける
  November 13, 2007
  (九州一周駅伝 津奈木町)
旅先で秋は深まり
たどる道の端に
懐かしさが色づく
もし私がこの街で
育っていたらと考える
  November 06, 2007
  (肥薩おれんじ鉄道 水俣高校前)
時速100kmで
運転しているときには
わからなかったが
ちょっと上から眺めたら
人工血管のような道だね
  October 30, 2007
  (九州自動車道 和水町)
地方都市の
繁華街の裏手へ
少し歩いてみる。
記憶の奥から引き出したような
稲小積みの景色
  October 23, 2007
  (水俣市 大園)
青空の下には
黄金色の稲穂と
のどかな里山
箱庭の部分品が
原寸大でひろがる
  October 16, 2007
  (南関町 上長田)
夏の陽が降る日も
冬の雨が降る日も
毎日歩いて登る坂道は
子供の足には過酷だが、
想い出の景色は坂の上の校舎
  October 09, 2007
  (和水町 菊水南小学校)
合併して人口六万の
街のはずれの田んぼの中に
新幹線の駅を作り始めた。
十年後の街の姿はもちろん
私にもわからないが
  October 02, 2007
  (玉名市 玉名)
風も空もかわった。
総理大臣もかわった。
秋草を揺らしながら
新しい地平へ、
旅立ちたい今日だ。
  September 25, 2007
  (鹿児島本線 玉名駅付近)
真夏日つづきの
過酷な夏に
ようやく影が差した。
温泉ホテルでゆったりと
過ごす我を夢想する午後の道
  September 18, 2007
  (玉名市 立願寺)
平成19年9月11日
昼過ぎまで暑かった
熊本の町に夕方から
ぱらぱらと雨がはしった
暮れ時の虹は、夏の終幕か
  September 11, 2007
  (熊本市東部上空)
日陰で汗を拭っていて
ふと目をあげると前方に
蒸気機関車のまぼろしが
八代平野を駆けている
行き先は秋の入り口かい
  September 04, 2007
  (氷川町宮原)
金峰山のかなた
島原湾の上空に
高々とわいた積乱雲が
傾いた日差しの中で
夕風に蹴散らされる
  August 28, 2007
  (萩原町から)
すみきった朝
晴れ渡った空
電車も軽々と動く
連日陽にあぶられた
カンナだけが少しくたびれた
  August 21, 2007
  (新大江2丁目)
驟雨に濡れた
レールの彼方へと、
遠いボクの記憶をのせた
焦げ茶色の客車を連ねて
急行列車が走り去った
  August 14, 2007
  (JR八代駅構内)
夏に焙られた街から
目に見えないけれど
いろんなものが空に
すいあげられていく
遠くにあやしげな雲がわく
  August 07, 2007
  (八代市前川)
若者だったころ
盆休みで九州にもどると
花の色と山の色と
そしてなにより
空気の香りが違うのに驚いた
  July 31, 2007
  (八代市横手町)
その気になって探してみると
日本中のあちこちの町外れに
私たちの少年時代の
夏の名残が朽ち果てながらも
残っているのが見つかるのだ
  July 24, 2007
  (人吉市内)
中心気圧930で沖縄を通り
そのまま九州の南東をかすめた
台風が通り過ぎてしまった。
雨風は山地が遮ってくれたが
シーズンはまだまだこれからだ。
  July 17, 2007
  (立田山上空)
熊本市東部の住宅街を
ゆったり蛇行する白川
これでもかと降る雨を集めて
流れも早し時速40km
水位も危うし4m超
  July 10, 2007
  (下南部1丁目)
川沿いの道の先が
そこだけ埃っぽいのは
むかしどこかで見たような
採石場と砂利プラントが
黙々と働いているせいだった
  July 03, 2007
  (甲佐町 豊内)
あるいは強く
今はやや弱く
街の隅々まで濡らす
長雨を小さな傘に受けて
佇むものたちよ
  June 26, 2007
  (人吉市上青井町)
雨空の八代海に
打ち捨てられたような
浚渫船のかたまりが
薄日を背景にすると
みょうに魅力的だ
  June 19, 2007
  (八代市千丁町)
昔ながらの
日本家屋に欠かせない
畳表の原料が育つ田を
見渡せば彼方に伸びる
新幹線という名の砦
  June 12, 2007
  (八代市千丁町)
鮎釣り解禁日の朝も
豊かな川の水は
変わることなく流れ
今年も釣り人たちが集う
自然とは、平和とは、この風景
  June 05, 2007
  (甲佐町 緑川)
あの山のはるか向こうの東京で
政治の闇のどろどろにまみれ
政治家が自死したとの報を聞く
思えばここは彼の選挙区の真ん中だ
森を渡る風のほかは、あまりに静かだ
  May 29, 2007
  (大津町杉水から阿蘇方向)
五月の光のもと
緑の草は輝きを増し
竹の仲間は枯れ色にゆれる
あいだを駆け抜ける
バッタのような電車一両
  May 22, 2007
  (熊本電鉄 坪井川公園付近)
交通安全運動に
文句を言うつもりは
ないんですけど。ただ、
欧風のスマートな車体を
パトカー色にするとは…
  May 15, 2007
  (大江5 交通局前)
生身の人間が
汗ばんで歩く町も
四角く切り取ると
ミニチュアカーのための
ジオラマのような気もする
  May 08, 2007
  (白山通り)
うす曇りの日常生活に接近して
ブルーな衝撃が編隊でかすめる
軒下の洗濯物と並べて置いてさえも
!心ひきつける衝撃だ!
この誘惑で九条を変えたいんだろうか
  May 01, 2007
  (九品寺3丁目)
コーラ屋さんの
トラックが停まっていたので
歩道の内側へ進路を変えたら
生垣の陰にたたずむ
石の蛙いっぴき
  April 24, 2007
  (サンリブくまなん前)
町の真ん中の
駐車場の片隅に
置き忘れられたかのような
三両の市電に
ちょっとおどろく
  April 17, 2007
  (大江5 旧交通局)
どこの街でも
どこの国でも
場所と時期を選べば
心が謙虚ならば
見つけられる「美しい国」
  April 10, 2007
  (長六橋下流)
宮本武蔵も
西郷隆盛も
夏目漱石も
見たかもしれない
朝もやの白川
  April 03, 2007
  (熊本大学工学部)
歩道橋の上から
電車通りを見渡すと
思いのほか広くまっすぐで
人生の先まで開けたような
うれしさがよぎった
  March 27, 2007
  (国府1丁目交差点)
夏でも冬でも
降っても晴れても
毎日歩いた小さな駅の
プラットホームを今日
飛び立つ若者がいる
  March 20, 2007
  (豊肥本線 竜田口駅)
半島のみかん山から
雲間の光でかがやく海を
見渡しているうちに
今年の春はこんなところから
一歩一歩近づいているのだ
  March 13, 2007
  (国道266不知火海)
今年の春先は気のせいか
空気が澄み渡って
風景のはっきりした日が多いが
こんな日は紫外線も水も緑も
遠慮なしに目に入り少々疲れる
  March 06, 2007
  (七城 鴨川河畔公園)
晴れなのか 雨なのか
冬なのか 春なのか
いまだ正体をみせぬ空に
どこか異国風な雲が湧き出す
こんな浮遊感も悪くはないね
  February 27, 2007
  (菊池市 迫間川)
肥後つばきの花のむこうに
ところどころ湯煙をあげながら
温泉街をまがりくねって流れる川
ここは山鹿温泉の奥座敷
冬の日の慰安が静かにひろがります
  February 20, 2007
  (山鹿市 平川温泉)
晴れ渡った日には
手に取るように見える市街地が
今日は霧もやの中で
まるで遠くの大都会の一部のように
よそよそしく見えたりもする
  February 13, 2007
  (山鹿市 底原)
駅のホームから見る景色に
ヘッドセットから流れる
何十年ぶりに聞く音楽が重なる
そのころの辛い仕事の記憶も蘇るが
やがて胸に広がる今の幸福を味わう
  February 06, 2007
  (南熊本駅)
日差しのある時は
真冬といえどものどかな昼
墓地公園の高みにのんびり
横たわる涅槃仏の顔の向こうには
日々わずかづつ新幹線の高架が延びる
  January 30, 2007
  (宇土市 五色山公園)
見渡した風景の中に
細くて真っ直ぐなすじを見ると
もしや鉄道の廃線跡かと降りて行き
橋梁の銘板に残る鉄道会社名を
わざわざ確かめて満足したりする
  January 23, 2007
  (美里町 熊延鉄道旧砥用駅付近)
雲が低くたれこめた
真冬の昼前の街
さっきから響くエンジン音が
頭上に動いたような気がして
見上げると、飛行船だった
  January 16, 2007
  (宇城市 松橋上空)
見渡す限りの空をわける
風の切れ目の一直線が
ゆっくり南へ移動すると
天気図の記号の実物大の大きさが
見慣れた地形と共に実感できる
  January 09, 2007
  (宇土半島上空)
ふだんは気に留めていないが
日常生活があゆみを止める
正月休みなんぞに
視線の角度を変えてみると
結構な大自然の傍にいたことに気付く
  January 02, 2007
  (国道57 立野付近)
二千と六年という名の
今年も終わろうとしています
この人間の世界にもし
人生のような始めと終りがあるなら
この節目はどんな年頃なんだろう
  December 26, 2006
  (けやき通り)
鉛色の冬空の下
見渡す景色にも
モノトーンしか見えないのだが
地平線にアイラインを引くように
想像力で薄化粧することは出来る
  December 19, 2006
  (エコパーク水俣)
地図の上ではいかにも
鄙びた第三セクターの
線名にかわってしまったが
大編成の貨物列車の通過時間は
昔日の幹線鉄道がよみがえる
  December 12, 2006
  (肥薩おれんじ鉄道水俣付近)
天気が続いたあとに
曇りがちて雨も降り
気温が平年を上回っていたら
埋め合わせをするように
底冷えがしのびよる
  December 05, 2006
  (菊陽町 杉並木公園)
いつものように
秋がふかまり
いつものように
12月が近づく
街がほの赤く色づく
  November 28, 2006
  (平成2 くまなんスイング館)
秋や昔の秋ならぬ
もみじの錦を目にしても
心ときめいた日は戻らず
わが身はいささかくたびれた
今ひとたびの夢はいずこに
  November 21, 2006
  (石原2 運動公園)
ながいながい人生の
なかばを越すころでも
心ときめいた日を
自由に思い起こせるし
想像力で遊んだりもできる
  November 14, 2006
  (合志市須屋)
思い出の中の少女は
いつも光の中にいて
ボクの悩みなど
つゆほども知らず
跳びはねているのがいい
  November 07, 2006
  (平成中央公園)
今日で十月が終わるのだが
また今日も最高気温25℃超の
いわゆる夏日だそうな
沖縄にでも居るつもりになろうかと
唐きび畑の道で考える
  October 31, 2006
  (大津町 大津)

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