コラム


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OYAJI NO UTA

by 安藤弘志

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オヤジのうた曲名リスト


VOL.779 * 2021/12/13


「歌ってよ夕陽の歌を」 森山良子

一年の終わり近くには、夕陽の歌が耳になじみます。過去を味わい直すことの
多くなった66歳の聴き方は昔と変わったりもします。岡本おさみ作の詞は、
一番で後ろをついていく普通の恋人らしいのですが、二番で馴れ初めが明かされ
ます。「あなたは夏を降りていく 私は秋に登っていく」、たぶん男も一度は何かを
目指して登ったのでしょうが断念して降りていくところに出会いが生まれました。
とかくすれ違いがちな若い男女が夕陽に見守られながら歩く幸福感が眩しい位の
旋律で歌われます。こんなにウキウキする短調の曲もめずらしいですね。
1970年代中頃に同じ岡本おさみ×吉田拓郎コンビで由紀さおりが歌った
「ルームライト」がハ長調なのにせつない哀愁を帯びているのと対照的です。
振り返れば男女の仲は、すれ違いに翻弄される「ルームライト」や「池上線」的な
成り行きが多いものですが、今やどれも懐かしい経験に昇華しかけています。
これらの曲をギターでなぞるだけで涙が出たりするのはやはり年のせいなのか。



VOL.778 * 2021/11/23


「カーネーション」 椎名林檎

このところ月曜日の夜はBS3chの「映像の世紀」に続いて午後7時からはBS12chで
2011年後期の朝ドラ「カーネーション」の6話ずつの再放送を楽しんでいます。NHKの
連続テレビ小説を私なりに格付けすると、東の横綱が「あまちゃん」なら西の横綱に
相当する作品と思っております。アパレルデザイナーの草分けの一人、小篠綾子の
一代記に続いて娘のコシノ三姉妹の物語をのせる重層的で速い展開は現在放送中
の「カムカムエヴリバディ」に通じるものがありますが、劇場映画風の高画質で、
文芸大作ともいえる感情表現が随所に含まれた見ごたえのある作品だとつくづく
感じます。主演の尾野真千子はもちろん、麻生祐未、小林薫、栗山千明、濱田マリ
などの味のある演技が素晴らしいため6話まとめて見てもダレることがありません。
よく出るセリフで私が好きなのは、「とても」という意味で使われる「ごっつぅ」の語が
多用されることです。今では「メッチャ」が幅を利かせているようですが、私が
大阪京都で暮らした頃には当地の皆様は断然「ごっつぅ」を用いていたと記憶します。
関西で「維新」の人気が根強いことも不思議ですが、私は内心ひそかに
「メッチャ」が「ごっつぅ」を駆逐したことを嘆いていました。テーマソングも物語世界
にマッチして秀逸です。ところで、井上陽水「白いカーネーション」もイイ歌でした。



VOL.777 * 2021/11/03
 


「野党に政策ブレーンを」

国内の新型コロナ感染者は急速に減少して今のところ再燃のきざしは有りません。
海外では未だ毎日多数の感染報告が聞こえてきて安心できませんが、もしかして
ウイルスそのものの変化による終息も期待できそうで、それを願っております。
三日前の衆院選は自民・立憲民主・共産の微減と維新の増加という結果でした。
去年春の「アベノマスク」以来、失策続きの自民党ですが、不人気で辞任した
菅総理に責任を被せる総裁交代によって一時は大敗北が予想された情勢を
見事に挽回した形です。野党の敗因は自民党に代替する魅力ある政治の方向を
提示できなかったことが大きいようです。消費税の時限的引き下げなど、消費者にも
魅力的でないし何より商売の現場で働く者にとっては手間と混乱が恐怖です。
資本主義の見直しが世界的急務になる中で今こそ国内の識者の英知を結集
してでも国民全体でより良い道を求めていきたいものです。岸田首相も
富の分配と所得倍増を目指したいものの具体策がなさそうです。国会の審議で
きちんと本質的な議論がされるかどうかは野党の対案と説得力にかかります。
野党指導者は各界の声を聴きながら優れたブレーンの構築に務めるのが急務です。



VOL.776 * 2021/10/02


「HPVワクチンのもやもや」

日本で副反応の問題から接種が進んでいないHPVワクチンについて、そろそろ
積極的に推奨する体制に戻そうかという議論が厚労省を中心に高まっていると、
今朝の新聞にも出ていました。この話題を聞くともやもやっとした気持ちになるのが
抑えきれず当欄で取り上げる次第です。前回の推奨時に接種を受けて深刻な
副反応および後遺症に苦しんでいる女性たちを思うと、ほとぼりが冷めたから
ワクチン接種を再開というのは違うという気がします。最も引っかかるのが
小6〜高1の少女を対象にする点です。恐ろしい癌の予防だと言って感染症に関する
詳しい説明を省いて女子だけに打つことは反対です。HPVは粘膜的接触でうつる
性感染症だということを理解してもらったうえで男子も含めて自己判断で接種を
決められるようにすべきだと思います。新型コロナウイルスのワクチンについても
同様の判断を自分で考えて決める機会がこれからもあることでしょう。
学校でウイルス・ワクチンの仕組みを切実な問題として勉強してもらうことと
性感染症に関してもしっかり学べるようにすることを何より先にすべきです。



VOL.775 * 2021/09/15


「恋はたったひとつ」 シーカーズ

東京都の新型コロナ感染者数のグラフがちょうど「オリ・パラ」の時期を頂点として
高く盛り上がり、九月なかばの今は上昇時と同じような角度で下がっているようです。
命の危険や後遺症に苦しんでいる人はまだまだ多く、お気の毒ですが、いっぽうで
大学に入って今に至るまで一年半以上も学友にも先生にも対面の会話が出来ない
と悩む学生の話が新聞にのっていました。オジサンの昔を振り返っても大学の
一二回生の時期は友人知人がどっと増えて、そこから触発された本や音楽等の
見聞の幅がぐっと拡がった頃なのでつらいかも知れないなと感じます。ひとつ
アドバイスをするとしたら、この機会に語学とくに英語を集中的に身につけては
どうかということです。思えばもったいないことに結構な時間をパチンコに費やす
ダメ学生でした。昔の自分に会いに行けるならば、どやし付けたいぐらいです。
最近YouTubeではまっているのが英語の発音の美しい女性歌手の歌う
「洋楽版青春のメロディ」です。表題曲を歌うジュディス・ダラムさんの声は
なんとも気持ちイイのです。バックで十二弦ギターとコーラスを担当する
男性が自分だったらと夢想したりします。カレンのバックでキーボードを弾く
リチャード・カーペンターでもいい。メリー・ホプキンの横で煙草をくわえて
指図するポール・マッカートニーでもいいと、オジサンの妄想は自由に翔けます。



VOL.774 * 2021/08/30


「君は百年先に進んでる」 トラジカリーヒップ

オリンピック・パラリンピックのせいでTV番組の選択肢を奪われたとお嘆きの皆様へ、
私も一度はNETFLIXなどの定額制配信加入を検討しましたが、膨大なコンテンツを
擁しながらもわしらが絶対見そうもないものが多すぎて二の足を踏んでおります。
今回あらためて見直したのが受信料さえ払っていれば無料でオンデマンド配信を
受けられるNHKプラスです。我が家では二台のTVそれぞれにPCからHDMIをひいて
見そうな番組が無いときには過去のNHK番組やYouTubeを楽しんでおります。
NHKプラスでは五輪無関心救済策なのか秀作ドラマが順次まとめ配信されており
先日は「トクサツガガガ」を初めて見て楽しみました。早寝の私には夜9時以降の
番組はNHKプラスが頼りです。いま皆様にも強くお勧めしたいのが海外ドラマの
「アンという名の少女」で、シーズン1の前半部分が現在公開中です。
9月12日からシーズン2が始まり、これは一作づつNHKプラスで見るつもりです。
アニメ「赤毛のアン」の世界から表現としてはそれこそ百年進んでいるような
現実の存在感に根差したリアリティが魂を揺さぶって、涙腺の緩んだ高齢者の
感情を刺激してくれます。表題曲はカナダの人気バンドが歌うテーマソングです。



VOL.773 * 2021/08/22


「日本の大問題」

特に首都圏での感染症悪化は日増しになるにも関わらずオリンピックは強行開催され
終わると同時に異例の長雨で被害が出たりしながらも、パラリンピック開会式は二日後に
迫っています。再度強行開催されるのでしょうか。東京から伝わる報道ではまさに医療が
崩壊状態になっている様子で、このまま事態が推移したなら何が起こるのか不安で
しょうがありません。中でも政治の世界で、責任ある行動を丁寧に説明しながら
着実に進めるような、そんな頼れそうな政治家が見当たらないことが悩ましいです。
現場の最前線で疲弊した医療者が、ふとTVを見ると都知事が和装姿て嬉しそうに
旗を振っていて(閉会式の五輪旗引継ぎ)、唖然としたとの言葉が印象的でした。
ニュース番組で感染症関連の報道が一区切りついた後で、オリパラの話題に移る際の
舞台がどんでん返しされるような違和感にも、もうかなり慣らされてしまいました。
世界のメディアの報じ方も、開催自体は肯定的に扱われつつも東京の感染者増大は
問題視されているようです。そして今回も「難民選手団」の参加があったり
五輪選手の亡命意思表明がありました。一方で名古屋入管の中でスリランカ
国籍でDV被害者の女性が放置死させられた事件における法務省の冷酷な対応が
ここにきて明るみに出てきています。日本近現代史を見ても散見される
「自国よりも下に見える国や国民に対する傲慢な態度」は、それによってすでに何度も
痛い目にあっていても懲りずに繰り返され続けるのが大問題です。


 

VOL.772 * 2021/07/19


「エブリバディスサムバディスフール」 コニー・フランシス

とうとうオリンピックまで5日を切りましたが、開幕へ向けてギクシャク進んでいる
様子が報道から伝わって来ます。感染症は再拡大で東京はまた緊急事態宣言、
そのため無観客(伊豆の山奥でやる自転車は例外)にすることは決まりましたが、
海外からの選手関係者に規則を徹底させる権威は不在のまま入国が始まって
いるようです。海外の状況も穏やかでなく、インドネシアが医療崩壊状態なのを
はじめ、アジア諸国で変異株の流行が激しく、欧州中部は水害で多くの死者が
出たりしています。水害といえば熱海で人災ともいえる土砂崩れによりまだ行方
不明の方が二週間たっても多数います。五輪開催そのものに未だ疑心暗鬼な
空気が根強くあるため、書店の店頭を見ても五輪関係の出版物が少なく、
NHKが毎回派手にアピールする公式テーマソングも私は一度も聞いていません。
私が決めてもいいならぴったりの歌を思いつきました。1960年のヒット曲、
コニーフランシスの"Everybody's Somebody's Fool"です。
世の中を主導している誰かは馬鹿ですが、そんな世の中に住んでるみんなも
馬鹿かも知れないと考えればちょっと気が楽になります?。とにかく今は
馬鹿がうつらないように何が悪くて失敗しているのかよく見て学びましょうね。

 

VOL.771 * 2021/06/24


「ドタバタ劇の観察を」

2004年に始めたこのコラムですが、割と近い過去を振り返るのにも便利で、特定の
時期の出来事や雰囲気を調べることも多いので、記録のため記しておきます。
五輪開幕一ヶ月前にして、政府関係者たちはまだやるつもりの姿勢を崩していません。
早くに国外観客は諦めましたが、国内観客については定員の半数、上限一万人まで
入れた上で開催するそうです。しばらく減っていた感染者数は下げ止まり、再拡大の
きざしさえ見られます。ワクチン接種はあと一月の間には65歳以上の高齢者だけの
完了さえ半分もいかないでしょう。完全な形の開催はおろか、安全安心な開催も
不可能なのは明らかです。昭和十八年頃の日本軍の情勢を想像してみて下さい。
客観的に見れば敗色濃厚にも関わらず中央の偉い方々は現実を認めず勝利を語る。
今ちょうど、情報なき国家の悲劇と副題された「大本営参謀の情報戦記」という
文春文庫の一冊を読んでいるのですが、今の日本の指導層があまりに似た事を
やっているので不安です。大戦時の米軍の兵站補給は、物資の集積地から
前線までの移動途中の日数分まで足して計算して準備していたそうです。
対するに日本軍の作戦立案には物資補給の観念が欠落していました。
総理大臣がワクチンの一日百万回接種の掛け声をかけ、担当大臣が
大規模接種会場や職域接種をやらせていますが、肝心のワクチン出荷の
計画が不十分で現場に届かずに日本のあちこちで困っている模様です。
若い皆さんに薦めます。これからの一二ヶ月の間に起きる様々な事態を注意深く
見て自分なりの方法で記録してみて欲しい。貴重な勉強になるでしょう。

 

VOL.770 * 2021/05/29


「週末の沈思黙考」

前回のコラムから一ヶ月がたったのに未だオリンピックの中止が発表されません。
コロナウイルス感染症の流行はインド変異株とかいうものも加わっておさまらず、
ワクチン接種もあれこれすったもんだでスムーズに進まず、「開催の機運」なる
ものがさっぱり盛り上がっていません。これでずるずると開催に進んだ場合に
準備不足と場当たり判断のあげくに悲惨な大会になりそうな心配を誰もがして、
第二次大戦の日本陸軍インパール作戦との類似を指摘する声が上がっています。
ことのなりゆきを野次馬気分で見るだけなら気が楽ですが、我々一人一人も
考えて判断すべき機会が増えそうです。まずはワクチンの申し込みを急ぐべきか
ゆっくりすべきか、またはしないで済ますのかということ。日々の行動でも
買い物、娯楽、飲食、旅行の可否について判断しなければなりません。
内閣不信任案が可決されて選挙の一票を投じる機会がすぐに来るかも知れません。
梅雨の晴間の休日は、ダービーの勝ち馬推理だけでなく、世の中の
大きな流れがどうなっているのかじっくり考えることに費やす必要がありそうです。

 

VOL.769 * 2021/04/26


「聖火ジャガノート」

2021年開催でも「東京2020」と銘打った五輪大運動会の聖火リレーが、故郷の街で
行われた様子をネット中継で見てみました。市役所の前で当地ゆかりの宗兄弟が
一つの聖火を代わる代わる持って走り始めましたが、何と言うか走り方がゆるゆる
ぐだぐだで名高いマラソンランナーに申し訳ないようなイベントでした。新型コロナ
感染症対策でなるべく短い設定区間で多数のランナーを参加させるべく速度制限を
かけたのでしょうが、形だけ走って速度はつけない不自然な動きを左右に付いた
伴走係員たちも一緒にするもので何とも奇妙な儀式としか見えません。公式チャンネル
ではこの聖火保持者の一団を直前を走る中継車から映すばかりですが、投稿された
動画を見ると前方には警察車両とスポンサー企業の大型宣伝車両が連なる大車列が
先導しているようで、「資本論」で例えに使われるヒンズー教の神像を載せた山車(だし)
「ジャガーノート」を思い浮かべてしまいました。この奇妙なイベントに協力させられた
役所や警察の皆さんも内心「五輪開催は無理じゃないの?」と思いながらも
課せられた勤めを黙々と果たされたのでしょう、「王様は裸だ」と叫びたいのに。

 

VOL.768 * 2021/03/26


「歌が無ければ」 ソニー・ロリンズ

風は少しひんやりするけれど、降り注ぐ日差しは優しく桜の花々を照らして心地よい
春の午後です。ついにお上も推奨するようになった「窓から独り花見」ですが、
1962年に原盤の出たロリンズのLP、「ザ・ブリッジ」をかけて始めました。FM番組
ジャズ・トゥナイトで大友良英さんがジム・ホール特集をやった中で彼がギターで
参加したこのLPを紹介して誉めたのを聞いて久々に聴きなおす気になりました。
一曲目のスタンダード "Without a Song" ですけど「歌がなければ」を検索すると
スティービー・ワンダーの "I Gotta Have A Song" しか出てこないので驚きました。
グーグルばかりに頼ってはいけないと自戒しつつ本棚にある野川香文著の
「ジャズ楽曲の解説」という分厚い本をめくります。ヴィンセント・ユーマンス作曲の
この歌は1929年のミュージカル「グレードデイ」のために書かれて、他の挿入曲
"More Than You Know" などと共に「流行に投じた」とあります。のちに
フランク・シナトラの歌唱でスタンダードとなりウィリー・ネルソン等多くが手掛けます。



VOL.767 * 2021/02/20


ナオミの夢」 ヘドバとダビデ

大坂なおみ選手の輝かしい四度目の四大大会制覇となる今日の全豪オープン決勝は
土曜日のゴールデンタイムにNHK地上波で生中継されるという幸運もあり、多くの
日本人にとっても印象深い瞬間をもたらしたことでしょう。ふくよかな褐色の肌が汗で
輝き、愛らしい無垢な表情でオーストラリアと全世界の人々に暖かい気持ちをもたらした
彼女の存在はひたすら喜ばしい限りです。旧約聖書に出てくるナオミさんは、飢饉のため
母国を離れ夫と息子も失い嫁のルツと二人で故国へ戻りますが、義母と寄り添い懸命に
生きるルツをみそめたイスラエルの有力者が妻として迎え、その子がダビデ王の祖父と
なり、子孫からイエス・キリストが誕生する結果となります。逆境にめげずに歴史に名を残す
「ナオミ」。アメリカではネオミと呼ばれがちですがオーストラリアなのでナオミと呼んで
もらえます。私が中学三年の頃、第一回東京国際歌謡音楽祭でグランプリをとった
表題曲を聴いていた時は50年後にも神通力のある名前とは思いもしませんでした。
 



VOL.766 * 2021/01/16


「方向転換を想う」

2021年の1月は新型コロナ感染症の第三次ピークとやらで感染者数はじめ各種
指標のカウントが最高数値と報じられることにも、すっかり慣れてしまいました。
クリスマスもカウントダウンも初詣も成人式も…。無くたって別に大して困らないと、
感じた人も増えたかもしれません。他にもこの機会に必要性の再検証を迫られている
かもしれないモノを挙げてみると、大掛かりな結婚式、葬式。そしてオリンピック。
業界としてのダウンサイジングが迫られるのが国際航空業に外食産業でしょうか。
リニア新幹線と首都圏の深い地下に作る高速道路もこれを機に断念してほしい。
水野和夫著「閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済」(2017/05集英社新書)の中に
「より遠く、より速く、より合理的に」という資本主義の限界に至った日本は、ここで
「より近く、よりゆっくり、より寛容に」という方向に向きを変えるのが良いと提唱
されています。すでに以前からあった転換への必然がコロナ禍で背中を押される
ように大きな力で動いているように感じているのは私だけじゃないような気がします。
エネルギーを含めた地産地消へ向けてゆっくりとリストラクチャーを始めましょう。
 



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