コラム


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OYAJI NO UTA

by 安藤弘志

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オヤジのうた曲名リスト
 

VOL.718 * 2017/10/15


「自衛隊の実績」

自衛隊の発足以来の歴史を振り返ると、災害派遣とその後の被災者支援の現場での
輝かしい実績が光っています。私自身も2012年の九州北部豪雨の際、ご近所の方が
水に浸かった自宅から自衛隊のヘリで助け出されるのを見ていますし、熊本地震での
給水、炊き出し、お風呂の提供など、住民に密着した支援活動に頭の下がる思いでした。
ただ昨今気になるのは、そんな自衛隊の皆様に肩身の狭い思いをさせては駄目だから
憲法を変えなくてはいけないんですという論調です。これは、ハッキリ言って自衛隊を
だしにして改憲へ導くこじつけじゃないでしょうか。憲法が禁じているのは戦力の保持
であって、国民のために自衛隊が行ってきた数々の実績は違憲どころか全体への奉仕を
義務付けられた公務員の模範となるものです。多くの自衛官の皆さんも、その威力を
実際に知っているがゆえに武器は使わずにすませたいと願っているはずです。
アメリカと北朝鮮の争いに巻き込まれない強力な盾が平和憲法じゃないでしょうか。



2016年4月熊本市中央区にて
(憲法が変わって自衛隊が国防軍になったら災害ゴミの片付け、お願いできますか?)

VOL.717 * 2017/09/24


「隣の半島への想像力」

北朝鮮問題をめぐって、今後の可能性を話題にするとき人々は最悪のケースを
しばしば想定しようとします。では、逆に最善の場合というのを考えている人は、
どれくらい居るでしょうか。彼の国の政治体制がどんな風に変化すれば北の人民が
生活を安定させて、国際友好の糸口が見えてくるのか、専門家にも筋書きを作るのは
困難なことでしょう。でも専門家でない我々には自由に空想して実現を祈ることが
可能です。半島が一つか二つの国どちらでもかまいません。平和で自由な往来があり、
互いの産物が貿易され、そこそこ豊かな暮らしが出来ている姿を想像しましょう。
博多から高速船で釜山に着いたら駅にはソウル-ピョンヤン経由の中国やロシア行き
豪華列車が待っているとか。日本海側の港から朝鮮半島東岸そしてナホトカ、サハリン
を周遊するクルーズ船の旅が人気になる時代が案外近いかも知れません。
いま八代港に度々16万トンクラスの大型客船が来ていることも、ほんの十年前には
想像も出来なかったことですから。願わくば日本の政治家にも目先のことにうろたえず
各自理想像をしっかり持ちながら、そこへ近づく努力、平和への努力をして欲しいのです。


VOL.716 * 2017/08/28


「ありがとうヤマカズ」

「ヤマカズが贈る新・オーケストラ」と題されて昨日行われたコンサートは、第59回
熊本県芸術文化祭オープニングステージを兼ねているお陰で、採算を度外視した
超豪華メンバーのステージが格安で県民に提供されるという有り難いご馳走でした。
蒲島知事や姜尚中館長なども熊本の文化環境の素晴らしさをアピールすべく
尽力くださったのだと思いますので、感謝と共に当コラムでも取り上げることにします。
山田和樹指揮、横浜シンフォニエッタに加え熊響を中心とする芸文祭オーケストラ、
プロから児童まで大編成の芸文祭合唱団が舞台を立錐の余地なく埋め尽くした圧巻の
マーラーの8番がメインで、全館を包む音の洪水状態には大感激でした。他にも
くまモンは出るわ、女形の日本舞踊は出るわで豪華な文化祭の雰囲気が充分に
盛り上がりました。出田りあさんのマリンバ協奏曲もスイングする現代音楽に
仕上がっていて身体を揺らして楽しみました。私がもっとも感銘を受けたのは、
芸文祭こどもオーケストラによるチャイコフスキー弦楽セレナーデ第4楽章です。
町でよく見かける幾つかのの高校の制服を着た高校生、そして中学生に加え
明らかに十歳に満たない小学生バイオリニストまで混じった編成なのですが、
「山田マジック」とでも呼べる指揮者の導きによるのでしょうか、不安感なく
心に響く演奏を聴かされて思わず涙がこみあがってしまったのです。
山田氏の13年に渡る熊本へのコミットメントの集大成にふさわしいものだと思います。
いつの日か熊本に戻られたら、マーラーじゃなくても良いので、あのセレナーデを
全曲通してやってもらいたいなと会場のアンケートに記して劇場をあとにしました。


VOL.715 * 2017/08/23

「 夏土産 」 中島みゆき

せめて朝晩ぐらいは冷房不要の気温になって欲しいのですが、なかなかそうもいかず、
西日本の住民は過酷な夏に耐えております。それでもさすがに煩いクマゼミの声は
少なくなり夜は秋の虫が鳴きだしました。当コラムでもこの時期は夏の終わりの歌を
何度か取り上げましたが、「夏土産」はあまりラジオで耳にすることもないことに気づき
ました。1983年に出た「ファイト」なんて曲も含まれている「予感」とタイトルされたLPの
一曲です。一連のやや自虐的な失恋ソングに連なる歌ですが、地味な割りにメロディは
美味しいところがそこそこあるので好きな歌です。男友達と海に行くと言った彼と、
偶然同じ場所へ行った友達から届いた土産に添えられた写真の隅に彼が女性と
カップルで映りこんでいたという物語。けだるい旋律が胸の内をよく表現します。


VOL.714 * 2017/08/01


「恋にゆれて」 小柳ルミ子

2007年の8月初めのコラムで阿久悠さんの突然の死について、当時のNHK-FMの番組
「ミュージックメモリー」に毎週出演していた阿久さんが急遽降板することが葛西アナから
告げられたことを書いています。その時代わりに登板したのが平尾昌晃さんでした。
まさか10年後の同じ季節に同じく癌で亡くなるとは、何か共通するものがあるのでしょうか。
表題曲は1973年発売の小柳ルミ子初期のスマッシュヒットで作詞は安井かずみです。
「草原のかがやき」などアグネス・チャン作品も多数書いた気の合ったコンビでした。
♪人に云われ 幸せに 気がついた 私は〜 Aメロの「気がついた」部分のメロディが、
まさしく「愛の調べなのー」と云えるほど平尾さんらしい心地よい旋律です。
イントロの編曲や、歌詞に「かもめ」が出るなど多分に「瀬戸の花嫁」を意識した構成
ですが、内容的には二人のなれそめ、恋の始まりの部分を歌っています。


VOL.713 * 2017/07/09


「水害と林業」

先週の水曜から木曜にかけて福岡県南部から大分県西部一帯に、いわゆる
「線状降水帯」が繰り返し発生して異常な降雨が続き、甚大な被害が出ています。
熊本を含む九州北部地方は過去にも同様の豪雨被害をいずれも梅雨末期に
経験しています。古くは1953年の6・26白川大水害で、そのあと約60年後の
2012年7・12九州北部豪雨それから5年後の今回です。いずれの水害でも
被害を大きくしたのは上流からの大量の流木が所によって水流を詰まらせて
護岸の破壊や溢水を招いている点です。2007年にこのコラムで「病んでいた美林
として取り上げましたが、戦後の混乱期そして半世紀後には後継者不足などに
よって山林の手入れが出来ずに放置された密植の杉林が脆くも崩れ落ちている
と思われます。政治家の皆さんに強く訴えたいのは、強靭な国土を目指すなら、
ダムではなく、弱っているこの国の林業をまず立て直せということです。


VOL.712 * 2017/06/11


「さよなら読売 さよなら安倍」

プロ野球は交流戦も終盤へ近づいていますが、このところ読売ジャイアンツの試合を
見るのが楽しくて連日BSの中継を見ております。お金を沢山使って他球団のFA選手を
集めたチームがとにかく弱くて負け続けるので、監督の泣きそうな顔を見るたびに、
親会社読売新聞の首脳陣も同様かと嬉しくなってしまいます。子どもの頃からの年季の
入ったアンチ巨人の私ですが、今さほど憐憫を感じずに読売の凋落ぶりが楽しめる
のは、マスコミの役割を捨て去った読売新聞の危うさがもたらすものです。選手には
それほど恨みは無いのですが。権力を監視する役割を放棄して政権に飼いならされた
報道機関は、理屈も正義も通用しない暗い社会へとこの国を導きかねません。
そこで、お節介ながらオススメします。巨人ファンのみなさん、読売新聞読むのやめましょう。
親会社が変わったら良いチームに生まれ変わるかもしれませんよ。そして、
自民党支持ならびに支持せざるをえないみなさん、安倍を代えろと声をあげましょう。
謙遜さのかけらもなく、お友達の利益を図る党首を支えるのは、あなたの評価も損ねますよ。


VOL.711 * 2017/05/04


「憲法と自衛隊」

憲法の施行から70年を迎え、総理大臣が憲法に楯突く宣戦布告のような発言を
くり返しています。主権者国民から権力を付託された立場にある者が、自分を
縛る憲法に対して不満を述べたいのだったら、権力の座から降りて一党首として
発言すればよろしい。総理大臣を頂点とする全公務員は憲法尊重と擁護の義務
を負っています。それと憲法9条に第三項として自衛隊を明記するという案ですが、
行政のための様々な主要機関のうち自衛隊だけが憲法に書かれるのは不自然です。
自衛隊に合わせて憲法を変えるのでなく、憲法に合わせて自衛隊を変えましょう。
法律で自衛隊の主務を国民の生命財産を脅かす大規模な事態への対応と限ります。
国際紛争に対処するのはあくまで外交であって、自衛隊の武力が相手にするのは
警察が対処しきれない武装犯罪、大規模テロ等で、保有戦力もそれに特化します。
あとは外交を補強するための情報収集、何か起きたときに現地に急行して
映像データ等を記録公開できる能力などでしょうか。何といっても重点を置くべきは、
大規模災害への対処であって、そのための装備を第一に備えるべきです。
特に九州では報道が少ないと感じますが、5月4日夕刻現在、福島県浪江町の
放射線量の高い地域で起きている山火事は鎮火の見通しが立っていません。
大量の水や消化剤を空から投下する能力を持った輸送機こそが、
役に立たないオスプレイよりも必要なのに、ロシアは持っていて自衛隊が
持っていないということは残念でなりません。



VOL.710 * 2017/04/09
 

「赤土の下で」 加川 良

昨日ふっていた雨こそ上がりましたが、どんよりした熊本の空の下で散りかけた
花もあれば、別の枝では未だ蕾も混在する変な桜を見ながら、窓から一人花見を
しております。今年の一曲として選ぶのは先週亡くなられたコサイさんの歌です。
加川良がしばしばコサイさんのニックネームで呼ばれていたのが、実は本名だったと
今回の死亡記事で知りました。2005年に高田渡が亡くなった時本欄で「鉱夫の祈り」を
表題にしましたが加川良の葬送曲を考えたら、やはり地面の下系の曲を選ぶことにします。
♪赤土の下に彼(ヤツ)は埋められ 道端の小石が目印さ 神よ彼の魂たのみます…

同じアルバムで「その朝」の題名になっていて「永遠の絆」としても知られる曲と
同様、アメリカン・フォークのスタンダードを彼なりに消化した素朴な佳品です。
URCフォークで育った世代が葬式や墓の問題に現実に直面する日が来ていると、
しみじみと思ったりしますが、このまま子孫に渡すには余りに酷いこの国を
もうちょっと何とかしてからじゃないと私ら世代はまだ眠るわけにはいかんでしょうね。



VOL.709 * 2017/03/20
 


「私の子供達へ」  高石ともやとザ・ナターシャセブン

熊本でこぶしの花が咲くのは毎年、確定申告の締切日前くらいなのですが、今年は
少し遅れ気味なようで、今満開だったり、これから咲く木もあるような感じです。
じつは「コブシ」という名を意識した最初は学生時代に表題曲と出あった時だった筈です。
♪目を閉じてごらんなさい 山が見えるでしょう 近づいてごらんなさい こぶしの花があるでしょう

子守唄のような優しいリフレーンが印象的なこの歌は、1973年に我夢土下座という
フォークソングと山村生活を融合させたグループを率いる笠木透さんの作詞作曲です。
♪生きている鳥達が 生きて飛び回る空を あなたに残しておいてやれるだろうか父さんは

お金の力学で動く役人を止められずに、ダムは出来るは原発は止まらないわで。
せめてこれ以上放射性廃棄物が増えないように行動したいのですが、新電力に
切替えたり、ネットコラムで小さな声を上げたりするほかは有効な手立てが出来ていません。
あの頃我々の先輩世代だった笠木さんがこんな風に我々に語っていました。
「お前ら何人愛して何回結婚して何人子ども作ってもいい。だけどその子が大きくなった
時代のことを考えられるように生きとれよ!」



VOL.708 * 2017/01/25
 


「 忍 冬 」 すいかずら

今日の熊本市の最低気温は-4℃でした。お昼になっても+4℃にしか上がりません。
トランプ米国大統領じゃないけど地球温暖化はペテンだっ!と懐疑の声をまたあげたく
なりました。そもそも人工的なCO2排出ぐらいで地球の温度がそんなに変わるのか。
太陽活動の微妙な変化とか、大昔からは地軸や公転軌道のふくらみ具合の変化で
氷河期と間氷期を繰り返してきたわけだし、日本の海岸線も前進後退してきました。
そんなにCO2がイケナイなら何万人も走る市民マラソンなどもってのほかだし、
そもそもエコ商品に換えて一個当たり何グラムの抑制努力なんて、山火事のひとつ、
いや火山の爆発でもあろうものならあっさりと無に帰してしまうでしょうに。
世界平均気温が○度あがると農作物が漁獲量がこれだけ減ると脅かすけれども、
かわりに寒かったところで増える作物の量は無視していたり。この問題だとか、
消費税を上げないと財政が破綻するとかの議論は常に繰り返されますが、
マスコミが当たり前の如く述べる根拠については我々は疑ってよーく考えるべきでしょう。
表題曲は前回と同じく今から40年前、昭和52年の曲で、大阪大衆音楽祭のグランプリ
を受賞しました。グレープを思わせる男声デュオによる、幸薄い母を偲ぶセリフ入りの歌。
♪あなたの好きーなー すいかずらの花をー というサビのフレーズが少し印象的。
忍冬はグループ名と同じくすいかずらと読みます。植物のスイカズラは
つる性の常緑樹で、冬を耐え忍んで枯れないので「忍冬」の和名だそうです。
スタンダードナンバー「ハニーサックルローズ」のハニーサックルも仲間です。



すいかずら「忍冬」シングル盤 TRIOレコード 3B-122




VOL.707 * 2017/01/08
 


「星空に愛を」 カーペンターズ

お天気の加減はとても穏やかなお正月ですが、世界もアジアも日本も、今年何が起こるか
ワカッタモンジャナイという暗くて低い雲におおわれたような2017年のスタートです。
「オヤジノウタ」の中心時代の中でも私的に最も輝いていた、今から40年前1977年の
ヒット曲を見渡していて今にピッタリな曲を思い出しました。1973年の大ヒットアルバム
「ナウ・アンド・ゼン」を思わせるラジオDJで始まりますが、同時代の「未知との遭遇」を
はじめとする異星人コンタクトSFをもじって異星人からのリクエスト曲へと展開します。
何度も出てくる "Calling occupants" を今にも増して英語力貧困だった私は何となく
「コーリング・オキュパイ」私を征服してというような婉曲な愛情表現と思い込んでました。
今回調べてみて知ったのですが宇宙船乗組員への呼びかけフレーズだったんですね。
しかも友好的でとても素敵な異星人宇宙船に対して、カレンが切々と呼びかけます。
♪Our Earth may never survive  So do come, we beg you  Please interstellar policeman
「星間警察」たる、おそらくは神のような存在に対して私達自身も祈るよう促しています。
…with your mind  You have ability to form and transmit thought energy far beyond the norm
宇宙に平和と愛への希求を伝達する方法を眼を閉じてじっくり考えることにしましょう。






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